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明治24年,運命に抗うように上海に渡り,時代に翻弄され,26歳で落命する鐘崎三郎の人物像と,彼を見守った多彩な人士たちの記録。
明治の近代精神に燃えて大陸に渡った若き鐘崎三郎(福岡県出身,1869-94)。日清貿易研究所で学び,商店経営を実践,各地を旅して経済交流の最前線に立つも,1894年,日清戦争が勃発。陸軍に通訳官として派遣されて捕縛,刑場に散る──。
【『烈士の面影』(大正13年刊)・『烈士 鐘崎三郎』(昭和12年刊)両書にその後の記録を加え増補再刊】
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昭和四十五年(一九七〇),鐘崎三郎の銅像が再建された。母は,除幕式を行った高校生の娘に対して,三郎の名を「他言しないように」(47頁)と念を押した。鐘崎三郎(明治二~二十七年,一八六九~九四),一般には,遼東半島において刑死した日清戦争の「英雄」の一人,通訳官・軍事探偵「三崎」の一人として知られる。半世紀を経て,娘は,母の思いを受けて,鐘崎三郎の全容の解明に乗り出した。納戸鹿之助著『烈士 鐘崎三郎』(昭和十二年)を踏まえ,さらに新たな史料や調査の成果を加えて,鐘崎三郎の実像に迫ろうとする。今,知られざる歴史が明らかになる。
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