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第64回日経・経済図書文化賞受賞
第23回読売・吉野作造賞受賞
利子率が成長率を下回るとき、バブルは必然化する。
「低金利の経済学」誕生!
世界のバブルを分析、「バブル経済」の本質を歴史と理論から解明。バブルを介して現代のマクロ経済を捉え直す。
理論経済学者が、世界のバブルを分析、「バブル経済」の本質を歴史と理論から明きらかにする。バブルを介して現代のマクロ経済を捉え直す。長期停滞に陥った現在の日本経済の謎を解き明かし、大胆な政策提案も示す、知的刺激に富む独創力にあふれた本格経済書。
1980年代の北欧・日本に始まり、その後、東アジア、ヨーロッパ、アメリカ、そして中国と、繰り返し発生してきたバブル。なぜ、バブルはかくも頻発するようになったのか。大国のバブル、小国のバブル、日米のバブルに共通するもの、相違するものは何か。そもそもバブルとは、なぜ発生するのか。いま日本では、バブルが発生しているのか。そうだとすれば、どのようなバブルなのか。バブルは制御できるのか。バブル経済から脱け出し、経済成長を実現するには何が必要なのか。
これら、バブル経済の謎を解く鍵が、利子率が成長率を下回る「低金利」の持続にあることを見いだし、マクロ経済学主流派が扱ってこなかった「低金利の経済学」をもとに、バブル経済の普遍的な性質を解き明かす。
また、21か国、23のバブルを分析し、発生、膨張、崩壊というバブル循環のメカニズムを明らかにする。そして、バブルはいったん崩壊しても、国家や地域を替えながら、次のバブルに取って代わり、バブルが流転する構図を示す。
さらに、20年にも及ぶゼロ金利時代の金融政策、財政政策を、バブル理論を通じて検証。経済の無形資産化という技術的な変化に金融の仕組みが対応できない金融劣化が進み、同時に、低金利のもとで国債バブルが膨張、政府債務という霞が巨大になるなかで、経済の「贈与化」が生じ、市場経済は縮小し、成長しなくなる、それこそが長期停滞の本質であることを指摘する。
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