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〈ボウエン・コレクション2〉第2回配本!
ローレルとジャネット姉妹二組の結婚の祝宴に漂う過去の影、
暗い秘密があざなう三世代の葛藤をゴシック屋敷の四季に描くボウエンの才気。
エリザべス・ボウエンの長篇第3作、本邦初訳!
スタダート家の長女ローレルとティルニー家のエドワードの結婚式は朝から雨が降っていた。そのすぐあとローレルの妹ジャネットが、家族の意表をついて、メガット家のロドニーと結婚する。エドワードの母レディ・エルフリーダは5歳の彼を捨てた。コンシダイン・メガットとの関係が露見し、夫が即離婚したからだ。ロドニーはこのコンシダインの甥で、広壮なバッツ・アビーの後継者。スタダート家とティルニー家はこの「醜聞」を介して婚姻関係を結ぶ。10年後、姉妹二組それぞれに子供も生まれる。星霜を経てエドワードとジャネットの間によみがえる秘めた想い、二人のその有様を子供たちが見ている……。
「ボウエンは会話だけでなく、描写によってそこで何が起きているのかを示す。
登場人物の行動、いる場所、そばにある物、聞こえている音……。
登場人物の発する言葉の背後にある気持ちや意味、
それが発せられた理由となる過去を匂わせる」
豊﨑由美氏推薦!
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