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ショーケン没2年 いま明かされるもうひとりの萩原健一
その68年の生涯に迫ったドキュメント
女、仕事、金、彼はなぜ人を惹きつけたのか なぜ疎まれたのか
誤解と苦言をものともせず自由人として生きた昭和の天才。
証言から迫った実像と虚像
ショーケンの〝真実〟を語る
岡本富士太 奥山和由 小倉一郎 恩地日出夫 柏原寛司 倉本聰 小松政夫 柴俊夫 高橋惠子 高橋伴明千葉真一 戸髙正啓 蜷川有紀 三田佳子 八名信夫 山本又一朗 吉本暁弘 竜雷太の諸氏
そのほか多くの関係者の方や、名前を明かすことの出来ない方たちから取材協力を得ました。
大下英治
わたしは、ショーケンのファンである。特に役者としてのショーケンのファンである。歌手としてのショーケンにも、歌の上手さというより、なんともいえないはぐれ者のせつなさにしびれる。(略)
わたしは、今回、ショーケンと関わった役者、監督、プロデューサーを一年がかりで徹底的に取材。ショーケンを役者として遠く眺めているのでなく、身近に接した人たちは大変だったらしい。チャーミングな笑顔の裏に狂気じみた一面を秘めていた。深作欣二監督のように「ショーケンのあの狂気が魅力だ」と平然と語る人もいるが、取材を重ねるにつれ、多くの人を手こずらせたことがよくわかった。しかし、その内のかなりの人は、「それでも時が経つと、やはり懐かしい……」と言葉を湿らせた。(略)
もっともショーケンと多く共演した女優の高橋惠子いわく、「松田優作も萩原健一も、『男に惚れられる男』だった。男性にそう思われるのは、そう簡単なことではない。不良性感度は高いが、ただの不良ではない。萩原健一の笑顔はとても純粋で、相手を思う優しさにあふれていた。さらにいろいろな経験をして、いい表情でいられるような境地に達していたのに……」
芸能人にとって危険な愛は「芸の肥やし」と寛容に見られていた「最後の砦」でもあった芸能界も、今や倫理に厳しく、一般人以上に制裁を受けるようになっている。そういう締めつけの強い時代だからこそ、ショーケンの生き様が懐かしく逆に輝きを放ってくる……。
「はじめに」より
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