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「反近代」を原動力とした、「救い」の正体に迫る!
一九七〇年代以降に急成長し、ときに一部が一般社会との軋轢や葛藤を生むこともあった「新新宗教」。その実態とは一体どのようなものなのか。
反世俗主義・ナショナリズム・新霊性運動・教団の内閉化といった多元的な参照軸から「新新宗教」の特徴を読み解き、近代=モダンとは異質なものを追求・志向したその信仰世界の様相を浮き彫りにする。
「新新宗教」を日本そして世界の宗教状況とリンクさせ、現代宗教論に一つの展望を与えた画期的試み。
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本書で「ポストモダン」というとき、近代=モダンの制度と価値が社会全体に浸透する一方、その浸透を促した理念の諸前提が相対化され、自覚的に近代=モダンとは異質なものが追求される時代相という意味で用いている。……したがって本書の枠組みは、典型的に近代的な特徴をもった宗教集団や宗教運動群が停滞する状況の中で、それとは異なる特徴をもったり、志向する宗教運動群が台頭する様を描き出すということになる。(本書「あとがき」より)
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【本書の内容】
序 章 新新宗教とポストモダン
第一部 宗教運動の変容
第一章 「旧」新宗教と新新宗教
第二章 新新宗教の信仰世界
第三章 輪廻転生と終末観
第二部 ナショナリズムの興隆
第四章 反世俗主義とナショナリズム
第五章 新新宗教のナショナリズム
第六章 日本人論と宗教
第三部 モダンへの対抗
第七章 宗教復興の中の新新宗教
第八章 一九七〇年から九〇年へ
第九章 近代的価値に抗して
終 章 現代宗教と悪
あとがき
文庫版あとがき
※本書は2001年9月に東京堂出版より刊行された書籍の文庫版です。
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