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一家に一冊の感染症バイブル。
微生物である細菌とウイルスの違いを知る、人のからだのしくみを知る、ライフステージによって出会う感染症の違いを知る。そうすることで自分や家族の感染症危機管理スキルを高めよう。
自分や家族の免疫の力を知り、どこでどのような感染症が待ち受けているかをあらかじめ想定できれば、感染症との共存生活はうまくいく。本書は新型コロナウイルス感染症に特化せず、幅広く感染症を扱っている。
著者は長年ウイルスの研究をし、ワクチンの開発に携わり、行政機関の最前線で感染症と対峙してきた。感染症は忘れたころにやってくる。見えないが身近にいる細菌とウイルス。でも、災害に備えるように感染症に備えれば、何とかなるのではないか。今からでも遅くない。しかし、人は忘れるようにできている、だから的確に感染症と対峙することができるように繰り返し学ぼう。
本書でそれぞれの世代で気になる感染症の知識を増やし、お互いにちょっとした知識を語れるようになろう。感染症を学び直すきっかけになり、そして、10年後、また引っ張り出して読む本です。
目次
はじめに
本書に登場する家族のメンバー紹介
第1章 予習●感染症に関する日本の特殊性
第2章 予習●微生物――見えないから微生物
第3章 予習●からだの強さと免疫のしくみを知る
第4章 保育園、幼稚園、小中高など集団生活で気になる感染症――予防接種やインフルエンザ
第5章 思春期・青年期で気になる感染症――性感染症と妊娠
第6章 成人期で気になる感染症――インフルエンザ、風しん、麻しん、輸入感染症
第7章 高齢期で気になる感染症――肺炎や薬剤耐性菌感染症など
第8章 感染症の検査とワクチン、抗体医薬
おわりに
索引
著者紹介
【生田和良】1950年生まれ。医学博士。大阪大学名誉教授
神戸大学農学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。大阪大学微生物病研究所(阪大微研)助手、ルイジアナ州立大学医療センターポスドク、阪大微研助教授、北海道大学免疫科学研究所教授(東京医科歯科大学難治疾患研究所客員教授を2年間併任)、阪大微研教授、一般財団法人阪大微生物病研究会研究開発部門長、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所微生物部長を歴任。
著書『ポピュラー・サイエンス したたかなウイルスたち』(裳華房)
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