ヴィクトリアン・アメリカのミソジニー

ヴィクトリアン・アメリカのミソジニー

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出版社
小鳥遊書房
著者名
大井浩二
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2021年5月
判型
B6
ISBN
9784909812582

「女ぎらい」あるいは「女性嫌悪」を意味する ミソジニーとは一体なんだろう?

家父長制システムが確立していたヴィクトリアン・アメリカを生きた三人の女性の抗いをとおして 現代にも暗い影を落としている問題を考える。

本書に登場する主な女性たち:
詩人で熱烈な奴隷制度廃止運動家ジュリア・ウォード・ハウ
医学研究者のメアリー・パットナム・ジャコービ
「黄色い壁紙」で知られる社会思想家シャーロット・パーキンズ・ギルマン

【目次】


プロローグ 女ぎらい--ヴィクトリアン・アメリカのミソジニー

第一章 翼を折られた詩人の嘆き--ジュリア・ウォード・ハウ①
1 もっとも男らしい男
2 看守と牢獄
3 ダブルスタンダードの問題

第二章 終わりなき戦いの日々--ジュリア・ウォード・ハウ②
1 未完の小説原稿
2 ローマの休日
3 喪服の似合うジュリア

第三章 詩人の内なる魔物--ジュリア・ウォード・ハウ③
1 詩集『受難の花』
2 驚異の年
3 〈新しい大陸〉の発見

第四章 医者と患者と安静療法--シャーロット・パーキンズ・ギルマン
1 安静療法とは何だったか
2 医学的ミソジニー
3 ギルマンという生き方
4 「黄色い壁紙」の世界
5 女性と西部療法

第五章 〈アメリカ医学会のゴッドマザー〉--メアリー・パットナム・ジャコービ
1 小説家ミッチェル批判
2 女性医学研究者の誕生
3 ヒステリーという病
4 貧血症の治療
5 女性同士の連帯

第六章 クラーク博士のベストセラー--男女共学をめぐる論争
1 ベストセラー『教育における性別』
2 クラーク博士とミッチェル博士
3 一八七四年のフェミニストたち
4 〈一編ノ詩ヨリモ真実ナル真実〉

第七章 アンチたちとの闘い--女性参政権をめぐる論争
1 〈アンチ〉と呼ばれた人々
2 一八七九年・ハウと女性参政権運動
3 一八九四年・ジャコービと女性参政権運動
4 一九一二年・ギルマンと女性参政権運動

プロローグ

引用文献

あとがき   

索引

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