小説武左衛門一揆 ちょんがりの唄がきこえる

小説武左衛門一揆 ちょんがりの唄がきこえる

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出版社
創風社出版
著者名
二宮美日
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2021年3月
判型
四六判
ISBN
9784860373030

「…もう村では生きられん。こんな状態やのに年貢は増えるばかり。遅かれ早かれ、わしらは死ぬしかないんや」

「それならその命、わしに預けてくれんか」



西日本で成功した一揆の代表として知られる武左衛門一揆、しかしその史料はすべて武士の立場から書かれたものである。本書は、桁打に身をやつし、ちょんがり唄の門付けを装い仲間を募り、村人を一揆に導いたとされる武左衛門を主人公に、ともに起ち上がったそれぞれの立場の人間たちを活き活きと描く。成功した一揆として歴史を刻みながら、覚悟の悲劇に向かう人々の姿が情感豊かに描かれる。

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