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俳聖芭蕉が風雅の新境地を開いた「みちのく」の旅の記録。旅路での出会い、数々の名句が生まれてゆく過程を、こまやかな情景描写とともに描きあげる。
旅を愛し、旅の中に「風雅の誠」を追究してみずからの俳諧を高めようとした松尾芭蕉は、「野ざらし」の旅、「笈の小文」の旅に続き、元禄二(西暦一六八九)年の春、門人曾良を伴って奥羽・北陸へと旅立った。距離にして六百里、五カ月近くを費やして名所、歌枕、旧蹟を巡ったこの旅を素材に書かれた俳諧紀行が『奥の細道』である。
推敲を重ね、定稿が成立したのは元禄六(一六九三)年末から翌七年春頃。同行した曾良の日記と比較すると、『奥の細道』はかならずしも旅の事実を羅列したものではなく、興趣を盛り上げ、文学作品としての完成を目指して構成上のフィクションをまじえていることがわかる。本書は日本文学史上屈指の紀行作品とされている。
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