3世紀最大のキリスト教神学者による、旧約聖書の説き明かし
古代教会初の教義学者オリゲネスの、サムエル記上による説教──厳格な説教者オリゲネスの姿を浮かび上がらせる第1説教、一見異教的なエン・ドルの口寄せの記述をキリストの陰府降りと重ね説き明かす第2説教──とサムエル記上に関する断片を完訳、詳細な背景の解説を付す。
【目次】
説教1 サムエル記上1章1節―2章6節a《堀江知己訳》
エルカナ、ペニナ、ハンナ、サムエル、エリ、ホフニ、ピネハスについて
説教2 サムエル記上28章3―25節《小高 毅訳》
エン・ドルの口寄せに関して
サムエル記上に関する著作の断片(断片1〓14)《堀江知己訳》
解説《堀江知己》
・ラテン語説教の底本について
・ギリシア語原文の説教の底本について
・オリゲネス『サムエル記上説教』について
・ラテン語訳のオリゲネス『サムエル記上説教』について
・ラテン語訳のオリゲネス『サムエル記上説教』に関する伝承・翻訳
【考察1 厳格な説教者オリゲネス】
【考察2 オリゲネスによる、神のアパテイア論】
・説教 エン・ドルの口寄せ女に関する伝承・翻訳
【考察3 アンティオキア学派による猛攻撃】
・オリゲネスによるサムエル記上に関する断片
参考文献一覧
後記《堀江知己》
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