なぜ、脱成長なのか

なぜ、脱成長なのか

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出版社
NHK出版
著者名
ヨルゴス・カリス , スーザン・ポールソン , ジャコモ・ダリサ , フェデリコ・デマリア , 上原裕美子
価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2021年4月
判型
四六判
ISBN
9784140818558

日常から変革を起こす道を力強く示す!

繰り返される大量生産と大量廃棄、慢性化した長時間労働、広がり続ける格差、歯止めがかからない気候危機――。今、際限なき成長を追求する資本主義の矛盾と限界が露呈している。これを解決する経済社会ビジョンとして注目されるのが、「脱成長」だ。欧米で脱成長論を推進する旗手が、その基本的な考え方と実践例を紹介。人々の意識変革を誘いながら、ベーシックサービスやケア・インカムの導入、コモンズの復権など、脱成長の意向け必要な政策を論じる。”常識”を破り、真にゆたかな社会を構想する画期的提言の書! 『人新世の「資本論」』の著者・斎藤幸平氏が解説。

「本書の縦軸となるキーワードは、ウェルビーイング、平等、持続可能性だ。この3つのゆたかな可能性が理解できるなら、機能不全となりつつある近代の秩序による支配から、わたしたちはきっと脱出していける」――サスキア・サッセン(社会学者)

「脱成長は、21世紀のもっとも重要な思想のひとつである。本書はその思想がコンパクトにまとまっている。明快で、タイムリーで、今すぐ読むべき1冊」――ジェイソン・ヒッケル(人類学者)

「脱成長が経済だけの問題ではないことを、本書はありありと描き出す。脱成長とは、わたしたちがどう生きるか、どう行動するか、そしてどう世界を作っていくかという問題なのだ」――アルトゥーロ・エスコバル(人類学者)

「本書は、現状の否定や批判で終わらずに、その先へと大胆に踏み込んでいる。”で、僕らにできることはあるの?”という、よくある声に教育者としてどう答えればいいか、著者たちが見事な手本を示している」――マニーシャ・アナンシャラマン(セント・メリーズ・カレッジ・カリフォルニア教授)

商品レビュー

評価
★★★★☆
公開日
2021年8月9日

言語不一致が7つより多ければ、確かに偽善者と言えるかもしれない。 反対に言語不一致が4つ未満なら、のめり込みすぎて暴走している可能性も考えられる。エゴにならないエコを

◾️【なぜ、脱成長なのか(著者:ヨルガス・カリス/スーザン・ポールソン/ジャコモ・ダリサ/フェデリコ・デマリア 解説:斎藤幸平)】
2021年4月30日出版

○トータルおすすめ度 4☆☆☆☆★
○大学生のおすすめ度 4☆☆☆☆★

・約210ページ
・使用時間:4時間
・自分の本書のペース:9ページ/10分

①おすすめ度(全体&大学生)と
②読むのにページあたりどれくらいかかったか
 読書ペースを載せてみます(自分遅めです(*´∇`*))
 少しでも参考になりましたら。

●紹介本文
 「とにかく豊かに繁栄することで、生活は良くなっていく」「環境問題なども、技術発展が解決してくれる」先ず"成長"ありきなのだ
ーそう言われて続けて何十年経っただろう?

 こう言った理論に疑問を思う時もあるが
周りの意見で修正されてしまう
・自分たち自身も経営を整えなくてはいけないし
・そして、メディアは『成長が必要なスポンサー』の意向に従って情報を流す
ので、煙にまかれてしまう。

 しかし、いよいよ誤魔化しの効かない時代に入ってきている『加速主義』と呼ばれる『とにかく成長・発展・技術革新すれば、それまでの問題も解決する』という声が大きかったが、
 世界が成長鈍化の時代を迎え、個人発信も盛んになり『成長ありきは違うんじゃ無いか』と言う意見が異端では無くなってきた。
 その時代に、『脱成長』をテーマにバルセロナ自治大学の経済学者・ヨルゴス・カリス氏が仲間とともに執筆、日本版に向けては【人新世の資本論】で有名な斎藤幸平氏が解説を務める。

 1章30ページ、1センテンス4ページほどでまとめてくれていて、文章も読み易い。
・『成長』が良いようで弊害がある部分
・『脱成長』が絵空事でなく、実例、実政策論で施行可能だと説明してくれる(読んで短絡的に実現可能だとは思わないが、勇気づけられる)

 4章の道を切り開く5つの改革
▪️成長なきグリーン・ニューディール政策
▪️所得とサービスの保障
▪️コモンズの復権
▪️労働時間の削減
▪️環境と平等のための公的支出
 が具体的にはよく

 ただ、そこに繋がるまでの1〜3章の中に
『成長のために頑張って働いてきたけれど、、』
という思いを抱えている、現役社会人に刺さるフレーズがある。そこも必見

 『脱成長』を掲げるには個人では表明しづらい部分もあるだろうが(会社批判になったりするし)
これからの社会人
『成長』『脱成長』両方語れてこそだと思う。
社会人・大学生必読の1冊

●好きなフレーズ
①単身世代化は経済成長にとって都合が良い

②皮肉なことに、こうした個人および家族のウェルビーイングの犠牲が短絡的なGDP成長を支えていることが、マクロ経済成長を数世代にわたって持続することは不可能だと証明している。

③言語不一致が7つより多ければ、確かに偽善者と言えるかもしれない。
反対に言語不一致が4つ未満なら、のめり込みすぎて暴走している可能性も考えられる。

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