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日本は過度の貿易依存で食料自給率を大幅に下げて低迷させてきただけでなく、世界の食品安全基準の流れに逆行するかのようにリスク農産物を輸入し続けている。生きる糧となる食料だが、国益渦巻く戦略物資であるがゆえ、いつでも対価さえ払えば必要な食料を世界市場で調達できるとの考えは当然ながら通用しない。そこで、世界の農業保護の根拠と仕組み、農産物の自由化交渉の攻防、グローバル化で危うくなっている食・農・地域の現実、下支えが必要な農林漁業のあり方などについて問題の核心を抉りながら解明。生存の基盤である食・農の立て直しの緊要性を提示する。
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