帝国大学の朝鮮人

帝国大学の朝鮮人

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出版社
慶應義塾大学出版会
著者名
鄭鍾賢 , 渡辺直紀
価格
3,740円(本体3,400円+税)
発行年月
2021年4月
判型
四六判
ISBN
9784766427356

何のために日本へ旅立ち、韓国・北朝鮮で何をなしとげたのか?

留学生たちの激動の歴史



近代日本のエリート養成所であり、朝鮮独立運動の水源地でもあった

帝国大学で学んだ朝鮮人たちの足跡がはじめて明らかにされる

韓国のベストセラー歴史書



▼1945年の解放以降、大韓民国の樹立にさまざまな人々が参加した。そのうち左右を問わず、近代日本のエリート育成装置であった帝国大学に留学した朝鮮人は欠かせない存在であった。彼らの多くは帝国日本の官僚として服務し、帝国の先端知識や官僚の経験を元手に、1945年の解放後も韓国と北朝鮮の行政、経済、司法、知識体系に大きな影響を及ぼした。もちろん帝国大学に留学した全員が出世をねらう官僚になったわけではなかった。急進マルクス主義の洗礼を受けて変革運動に飛び込んだ人物もいたし、世俗的な成功と時代の制約の間で葛藤し、学問の道に進んだ人物もいた。



彼らは解放後の大韓民国の社会に有形無形の影響を及ぼし、いまもなお亡霊のように浮遊している。本書は、植民地時代に日本に留学した朝鮮人たちが、なぜ留学し、何を学び、戻って何をしたのか、著者の長年の調査と入念な資料・文献の渉猟によって明らかにする。



巻末には東京帝国大学と京都帝国大学の朝鮮人留学生名簿を掲載。

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