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ルソーが「一般意志」に基づく人民主権という仕方で社会思想として提示し、カントとフィヒテが「実践理性」や「自我」の原理のもとで哲学的に基礎づけようとした「自律」の概念を、ヘーゲルが「精神」のもとで把握し直そうとしたことの意味と射程を明らかにする試み。『イェーナ体系構想Ⅲ』と『精神現象学』に照準を定めつつ、ヘーゲルの「実践哲学」がもつ可能性を現代の思想状況のなかで問い直す。
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