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小さなユーグレナが食料問題、温暖化問題の救世主!
研究成果が社会に還元されない限り、
社会は1ミリも変わらない。
どれだけ有益な技術であっても、
世間から認知され、プレーヤーが増え、
マーケットがつくられないことには、
その研究は日の目を見ないで終わってしまう。
ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食品利用市場を大きく広げ、東証一部上場企業となったバイオベンチャーのユーグレナ社。食品市場に続き、ユーグレナの油脂分を原料の一部に使ったバイオ燃料の製造にも乗り出している。昨年には、バス、船舶の燃料としての利用が始まり、現在は、ユーグレナを原料の一部に使ったバイオジェット燃料による飛行機の有料フライトの実現を目指している。
こうしたユーグレナ社の成長を技術面から支えた立役者が、東大農学部時代からユーグレナの研究に取り組み、出雲充社長ととともにユーグレナ社の創業者の一人となり、世界で初めてユーグレナの食用大量培養を実現させた、同社執行役員 研究開発担当の鈴木健吾氏だ。
なぜ、鈴木氏は画期的なブレークスルーを実現できたのか。
そこには、研究者の視点とともに、社会の変革を意識した視点を併せ持つ鈴木氏ならではの発想がある。優秀な人ほどスタートアップの起業を目指すという時代。ユーグレナに関して鈴木氏がこれまで成し遂げてきた成功は、理系出身の若者、大学発スタートアップの設立を目指す起業家にとっての新たな生き方のロールモデルになる。
鈴木氏の発想を支えた「ロジックツリー」「ランチェスター戦略」「比較優位の原則」といった経済・経営理論をどう実際の研究開発に適用してきたのかも具体的に紹介。スタートアップや新規事業の立ち上げを目指す人なら、文系、理系両方の視点から読める新しい経営書。
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