作家・夏目漱石の出発を告げる短篇小説『倫敦塔』を味わい尽くす論集。
本書のために書き下ろした『倫敦塔』論7本は、多彩な切り口でありながら、各論者の確かな論究の先に一つの〈塔〉の像が結ばれていくような調和を生んでいる。作品をめぐる漱石書簡、漱石と英文学など、漱石文学を総体的に捉えた論攷も収録。さらに、明治~現在までの『倫敦塔』研究史と詳細な研究文献目録、評釈、机上鼎談を付す。『倫敦塔』研究の可能性を呈出する一冊。
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