実力も運のうち能力主義は正義か?

実力も運のうち能力主義は正義か?

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出版社
早川書房
著者名
マイケル・サンデル , 鬼澤忍
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2021年4月
判型
四六判
ISBN
9784152100160

出自に関係なく、人は自らの努力と才能で成功できる――能力主義(メリトクラシー)の夢は残酷な自己責任論と表裏一体であり、「勝者」と「敗者」の間に未曾有の分断をもたらしている。この難題に解決策はあるのか? ハーバード大の超人気教授の新たなる主著

商品レビュー

評価
★★★★★
公開日
2021年8月9日

『絶望死』に脅える前に読め!

◾️【実力も運のうち、能力主義は正義か?(著者:マイケル・サンデル)】
2021年4月25日出版

○トータルおすすめ度 5☆☆☆☆☆
○大学生のおすすめ度 5☆☆☆☆☆

・約330ページ
・使用時間:8時間
・自分の本書のペース:7ページ/10分

①おすすめ度(全体&大学生)と
②読むのにページあたりどれくらいかかったか
 読書ペースを載せてみます(自分遅めです(*´∇`*))
 少しでも参考になりましたら。

●紹介本文
 【これからの正義の話をしよう】で1大価値観を提唱したマイケル・サンデル氏の最新書
※【これから〜 は大学のテキストとして販売したこともあるので思い出深いです。

 今作は『能力主義は正義か?』

ー『"努力をすれば""報われる""平等な"社会にしたいのです』ー
 こんなスローガンの真実に迫る

・能力主義
・成果主義
アメリカ発信のこの考えが、世界が急成長するこの40年の中、"当たり前"に広がりました。
 ロスジェネ世代の自分はまさにドンピシャ、
・学生の頃成績のために勉強するうちに、
・社会人で働くほどに、
・売上だけでなく、人付き合いの立ち振る舞いも"成功しやすいもの"を学ぶほどに、
 成果主義、能力主義に傾倒していきました、傾倒しなければ"やってられない"心情だった、と言う表現が正しいかと思います。

 しかし、現代、世界各地でとんでもない『分断』が生まれ、"良いとは言えない世界"が進行しています。

 現在はびこる能力主義は、たくさんの但し書きを無視している
・機会は平等だったのか?
・"その条件で"本当に機会は平等だったのか?
・平等であれば良い、自体あっているのか?

 そして、平等だと言う前提での結果だと思った成功者たちは"当たり前の様に知らず知らずに"そうでない者を見下す。
 そうでない者は"知らず知らずに"劣等感が強くなる、階級制であった時の言い訳は通じない

▪️『あなたたちは○○に値する』と言うCMフレーズ。じゃあ、そうじゃない人たちは
▪️能力主義社会において貧しいことは自信喪失に繋がるー『絶望死』という言葉を産むほどに

 『現代の、能力主義に根ざした多くの歪み』を、過去の時代哲学も引用しマイケル・サンデルが説く。

 アメリカの歴史、状況なども知識がないと、なかなかに読むのが難解な内容
 今回もYouTube動画チャンネル【岡田斗司夫】の解説動画に助けられならが読みました。
※2時間ほどの本書解説動画

 これからの世の中生きていくに、ぜひ読んでおいた方が良い1冊。読めないなら解説YouTubeだけでも
 『何か違う』と思いながら走り続けた人々、日々もあったでしょう、世界はいつも"本当のこと"を半分隠します。
 "知って"生きていると、少し強く柔らかく優しくなれます。
 『正義なき力が無力』な様に
『力なき正義もまた無力』
『知識なき正義もまた無力』どうぞ本書を一読。 

 大学生はマジで読んどくべき、後で泣くぞ

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