日本列島の「でこぼこ」風景を読む

日本列島の「でこぼこ」風景を読む

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出版社
ベレ出版
著者名
鈴木毅彦
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2021年4月
判型
四六判
ISBN
9784860646530

地球は何枚もの「プレート」で覆われており、それらが地球表面を動き続けていることが知られています。日本列島はそのプレートが4つも集まったところに位置しているため、小さな国土ながらも実に変化に富んだ地形が見られるのです。凸は3000m級の山脈から人の住む山地、火山があり、凹は谷、川、湖沼があります。さらに空から眺めてみると、海と陸の境目には様々に入り組んだ海岸線が見られます。日本列島はタテにもヨコにも「でこぼこ」だらけといえるのです。本書では、高い空から眺めることから始まり、山々、火山、水、海岸線と、それらがどのようにしてつくられてきたのか、地学全般の知識を駆使して「風景を読む」ことを目指します。

目次

第1章 高い空から眺める日本列島のかたち
 1 日本列島のかたちと場所―大陸に沿って弧を描く島々
 2 日本列島のでこぼこをかたちづくってきた原動力とは
 3 海と陸のでこぼこが生まれる理由はどこにあるのか


第2章 日本の風景はどのようにしてできたのか
 1 地平線が見えない日本列島―飽きがこないほど複雑な風景
 2 高い山と低い山、平らな平野はどうしてできたか
 3 平野も山もその地下地中はどうなっているのか?
 4 長い時間をかけて変化する風景と「湿潤変動火山帯」


第3章 山々の風景を眺める
 1 国土の7割は山だといわれる日本では……
 2 縦・横のでこぼこから山を見る
 3 山はいつなぜ山になったか―岩石と地形から読む山の生い立ち
 4 気候と地質によっても山のでこぼこや風景は変わる


第4章 火山がつくる日本のでこぼこと風景
 1 火山は日本のでこぼこの象徴
 2 火山がつくる日本列島のでこぼこ
 3 火山噴火はでこぼこと風景を大きく変えてしまう


第5章 谷を流れ凹地を満たす水がつくりだした風景
 1 掘削し運搬し堆積して……日本の平野は水がつくった
 2 流れる川がつくりだす地形・風景
 3 水がつくった関東平野のでこぼこを眺めてみる
 4 湖は単なる大きな水たまり?


第6章 海岸の風景―海と陸の境目に注目してみると
 1 日本の海岸風景―磯と浜が織りなすどこにもある風景だが
 2 砂浜の海岸と岩石の海岸
 3 海岸風景に隠された日本列島の遠い将来

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