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童子のうた
時知らずの花に囲まれた
果てしもなく遠い小屋…
二本の草刈り鎌を手に持った
野菜づくりの農婦に聞きたい
まだ、わたしは許されてはいけないのですか
(「風攫いと月」)
「この女童子は、無言で泣いていたのではないか?(…)福井桂子の7冊の詩集に記されてあるのは、そんな秘められた沈黙の、人間に向かっては語れない、まさにinfans(口をきけないもの)としての精霊たちのことばではなかろうか」(吉田文憲)。生家と乳母のいる時知らずの花咲く家をむすぶ道。そこを、ひとりの、無数の私たちの分身である童子が手をひかれて歩いていく。そくそくと、寒さと孤独を身にひそめて。7冊の詩集のほか、インタビュー、童話「もどりみち」を収録。解説=三木卓、新井豊美、野木京子、佐藤恵
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