全く縁もゆかりもなかったところに、全く知らない人がやってくる。お金のやりとりはない。それなのに被災地のために一生懸命活動する。何ならお礼を言って帰っていく。よくわからない人たちである――
東日本大震災の被災地・岩手県九戸郡野田村で震災直後から現在まで行われている災害ボランティア活動。中心的な役割を果たしたのは外部者と被災住民が協働で立ち上げた「チーム北リアス」であった。
多くのボランティア活動が単発かつ外部者からの援助に終始する中、「チーム北リアスとして被災者と外部者が協働する際の知見や被災者とともに被災地の課題を解決するための実践的手法を紹介し、災害ボランティアの魅力と復興への道筋を考える。
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