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ヴェローナの街では、教皇派のキャピレット家と皇帝派のモンタギュー家は仲が悪く、なにかにつけて争っていた。ある日、モンタギュー家の息子ロミオが、仮面舞踏会に紛れ込んだ。そこで、美しい少女に出会う。それは、宿敵キャピレット家の娘ジュリエットだった。二人はたちまち恋に落ちる。その夜、ロミオはキャビレット家の庭に忍び込み、バルコニーから顔を出したジュリエットに「恋の翼をはばたかせ塀を飛び越えてきた」とささやき、永遠の愛を誓う。結婚によって両家の不仲が終わるなら、それはめでたいことだ。そう考えた修道士が、二人の式を取り仕切った。しかし、直後にロミオは両家の決闘に巻き込まれ、相手を殺してしまう。希望は一転、絶望に変わってしまった。
シェイクスピアの名作戯曲をもとに、面白くて読みやすい、物語にアレンジしたシリーズの一冊。
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