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「いま地球上に生きる人類は、あまりにも大きな出来事と感動に慣れ過ぎている」「大きな感動よりも小さな感動こそが見直されるべきだと私は小さな決意をした」。著者は新装版として再刊するにあたり、「あとがき」にこう記した。初版刊行は2001年(葦書房)、毎日新聞佐賀版「はがき随筆」に掲載された90篇(白武留康)と挿画(中村ちひろ)で構成されている。日常の一瞬をとらえて立ちどまる愉しさを軽妙な筆致で活写、興趣高める挿画とあいまって、ほのぼのとした温かさが伝わるエッセイ集。「抱きしめたくなるような懐かしさとともに、私たちが失いつつあるものの大きさをも考えさせられる一冊です」(作家・能島龍三「新装版に寄せて」より)。
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