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天文と地理を一対とする多角的・複眼的なアプローチに汎アジア的な見地を取り入れ、中国や日本に開花した伝統科学文化の構造的把握に挑む。14本の文理横断的論考を収録。
【目 次】
再版にあたって(武田時昌)
序文(武田時昌)
先秦の惑星観――五星運動論形成前史(武田時昌)
『春秋左氏伝』における魂魄二元的な見方の萌芽(白雲飛)
帛書『刑徳』乙篇の刑徳小遊(小倉聖)
『淮南子』天文訓――その暦法と紀年法(橋本敬造)
『霊台秘苑』のテキストについて(髙橋あやの)
インド占星術と『宿曜経』(矢野道雄)
宿曜経写本覚書――真福寺写本と古一切経写本――(林隆夫)
後鳥羽上皇の水無瀬離宮(水無瀬殿)の構造とその選地設計思想について(豊田裕章)
アリストテレスを運気論で読み解く――『南蛮運気論』と17世紀長崎における西学理解――(平岡隆二)
須弥山説受容と須弥山儀(清水浩子)
川辺信一の2 枚の図──『周髀算経図解』考(小林博行)
『仏国暦象編』におけるインド天文学について(麥文彪・上田真啓)
伊能忠敬『山島方位記』に基づく19世紀初頭の日本附近の地磁気偏角(辻本元博)
「兩曜運旋略儀」について――岩橋嘉孝「平天儀」、佐田介石「視實等象儀」との比較を通して――(梅林誠爾)
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