取り寄せ不可
魔物が巣食う《塔》に挑み、富や名声を得ようとする者――。そんな《昇降者》と呼ばれる存在を志した若者たちがいた。
そして、彼らは壊滅した。
《塔》に親友たちを奪われた心優しき少年は、悪魔に魂を売り、復讐の鬼と化してギルドを去った。そして彼の事情を知りながら、寄り添えずにいた少女は、ただ悲嘆に暮れる日々を過ごしていた。
しかしある日少女は、新たな仲間たちの支えを受け、再び立ち上がる力を取り戻す。あの少年に、追いつくために――。だが、そんな彼女に、魔の《塔》は無慈悲にも新たな試練を課すのだった。
人の運命を食らう《塔》へ挑む者たちを描く、闇の冒険譚・第二章。
【一番心に残った場面、言葉、】「絶い、頂いぞ、射いぞぉ、精いぞぉォォぉおぉおおおォォオぉッッ」
"登場人物1人1人に決して譲れない矜持がある、そんな物語でした。
心に傷を負った少女が主人公なのですが、彼女を支える男と一匹とその生き方には胸を打たれるものがありました。男らはあくまで自分の信条に従った上で少女の背中を押し、少女も自分の決断で前を向こうとする、現代の冷え切った人間関係に湯たんぽを投じるような姿が描かれていました。
書名がおどろおどろしく世界観も恐ろしいのですが、中にあるのは読んだ者に活力を与える人々の生き様です。
元気がなくなったら『賢勇者』シリーズとともに一読してみてください。"
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