歴史篇・宗教篇
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歴史学、宗教学、言語学、人類学など各分野の専門家が集結し、最近のチベット研究の成果をふんだんに盛り込んだ、日本のチベット学の現在を知るための書。本書は既に存在する解説書とは一線を画し、平易な概説と専門的な論文との間の架け橋となる。上巻には歴史篇・宗教篇を収録する。
上巻〔歴史篇・宗教篇〕目次
はじめに(岩尾一史)
〔歴史篇〕
歴史篇 序文(岩尾一史)
第1章 古代期のチベット(岩尾一史)
コラム|チベットの名称(武内紹人)
第2章 皇帝家の失墜と仏教の復興(井内真帆)
コラム|古代チベットの占い(西田 愛)
第3章 モンゴル政権・明朝中国との接触とチベット社会の変容(山本明志)
第4章 ダライ・ラマ政権成立前後のチベットと東方ユーラシア(池尻陽子)
コラム|歴代のダライ・ラマとパンチェン・ラマ(池田 巧)
第5章 ダライ・ラマの即位を巡る争いと清朝の影響力のはじまり(小松原ゆり)
コラム|「熬茶」と中央ユーラシアの仏教世界(岩田啓介)
第6章 チベットと近代世界(小林亮介)
コラム|チベットの貨幣(小松原ゆり)
第7章 現代チベット社会の形成と展開(大川謙作)
歴史篇 参考文献
〔宗教篇〕
宗教篇 序文(加納和雄)
第8章 インド仏教中観派のチベットへの展開(熊谷誠慈)
第9章 チベット仏教思想史の再構築に向けて ―新出資料カダム全集― (加納和雄)
コラム|古代チベットの宗教(西田 愛)
第10章 ゲルク派 ―論理・実践・詩― (根本裕史)
コラム|チベットの聖地巡礼(村上大輔)
第11章 チベット語仏典の諸相(小野田俊蔵)
コラム|デルゲパルカン(池田 巧)
第12章 ニンマ派の世界観と実践論 ―ロンチェンパ「休息三部作」が説くゾクチェン修道論におけるマインドフルネス― (マルク=アンリ・デロッシュ/訳・根本裕史)
コラム|チベット美術概説(大羽恵美)
第13章 「仏(ふつ)」の教えとしてのボン教(三宅伸一郎)
コラム|暦と縁起担ぎ(小野田俊蔵)
宗教篇 参考文献
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