セーヌ川の氾濫とコロナ禍を超えて
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ル・コルビュジエが救世軍の依頼で設計した浮かぶ避難所=アジール・フロッタン。近代建築としての理想的内部空間を実現した船はノートルダム大聖堂の上流1キロのセーヌ川左岸に浮かんでいた。今世紀に入り、老朽化で建築としての機能を失っていたが、2005年から補修工事が行われ、また日本から寄贈される桟橋を設置、2018年再び機能ある建築として蘇る予定であった。
しかし運命の2018年1月、セーヌ川の増水の影響による浸水事故により、水に飲みこまれ水没することとなった。これに対し、2019年、国際文化会館が助成・協力を決定。日本建築設計学会による「アジール・フロッタン復活プロジェクト」が始動するに至り、ついに2020年10月、引き揚げ作業が完了し、再び人々の目に触れることとなった。
本書は、この一連の流れにおいて中心的な役割を担った遠藤秀平氏によるプロジェクトの報告を交えながら、残された記録をもとに、設計当時のアジール・フロッタンを図面や写真から蘇らせるとともに、引き揚げ前後の状況、そして今後の補修・復元、公開への道しるべとなる。
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