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本書は、人が生きる質と彩りに満ちた世界と、科学的世界像とを融和させる試みである。近代以降の知覚論は、外界に物理的性質のみを帰属させ、色や音などの質的・感覚的性質を知覚者の脳内で発生するものとした。その結果、周囲世界が質と彩りに満ちていると信じる私たちの生は絵空事となり、また脳内での意識の発生という奇跡が要請されることになった。こうした問題点は一部の科学者によっても指摘されたが、哲学者たちが議論を重ねてきた難問であった。本書は、これまでの議論を振り返りつつ、独自の視点から問題解決を図るものである。
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