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新型コロナウイルスの蔓延により社会は変貌した。
人びとのライフスタイルは一変し、人と人との新しい距離感に混乱と困惑が生じた。
例年開催されていた花園大学人権週間の講演企画も、2020年はコロナの影響下でオンラインでの配信となった。そこでテーマとなったのは、学習支援や子ども食堂などの支援をおこなっていた学生たちが緊急事態宣言のもとで子どもとたちとのつながりを保つための工夫や、コロナ禍のもとで浮かび上がってきた障害者の命の選別である。これらの現場でコロナならではの困難が生じる一方、そこで浮かび上がってきた差別や人権の問題は、従来の社会では隠れていた意識が今回の騒動によって目に見えるようになっただけである、という側面も明らかになった。
新型コロナ・パンデミックがもたらした社会変容は一過性にとどまるものではない。コロナ禍の実践を基に、ポストコロナ時代の人びとの関係性を模索する。
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