本書では,工科系の大学初年次に学ぶ物理学としての力学を学ぶことができる。工科系の学生がそれぞれの専門分野で直面する様々な問題に対し,基本から考えられる力を身に付けられるように必要な内容の選択を重視してわかりやすい記述を心がけた。
本書は二部構成で,ニュートン力学の基礎を歴史的な発展の過程をたどって説明するとともに、基本から筋道だって現象の理解に到達できることも詳しく説明している。
まず第Ⅰ部では,質点系のニュートンの運動方程式、運動量保存の法則、エネルギー保存の法則、角運動量保存の法則など、また非慣性系における運動についての記述を,第Ⅱ部では,質点系の力学を基に固体・液体・気体といった連続体を対象に専門科目につながる現実の物体の力学を記載し、一歩踏み込んだ記述を多く取り入れた。
また,本書を教科書として用いた場合の授業時間の制約を想定して,本文中のテキストサイズに大小の二種類を使用し,基本的内容と補足的・発展的内容の目安としているのも特徴である。線積分・ベクトル積・微分方程式についてもそれぞれ丁寧に解説している。
【読者対象】
主に工科系の学部学生(1・2年次)。バイオテクノロジー・医学等で力学に関わる分野の学生。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。