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本書は、2019年10月5日(土)・6日(日)に開催されたシンポジウムの記録集である。終末期医療をめぐる法の問題は今や世界各国における共通かつ喫緊の課題であるところ、本書収録の講演では人間の尊厳、治療中止、積極的臨死介助、患者の指示書(リビングウィル)、終末期医療、臨死介助協会という6つのテーマについて、日独の第一線で活躍する研究者を迎えて報告が行われ、比較法的観点からこれらの問題について分析・検討が加えられている。ドイツ側からは近年の法改正に基づいた、今後の日本の立法・法改正に向けた重要な提言も行われており、日本の今後の議論の進展と考察の展開に向けて貴重な示唆に富んだ一冊である。
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