自由律俳句と詩人の俳句

自由律俳句と詩人の俳句

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出版社
文学通信
著者名
樽見博
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2021年3月
判型
B6
ISBN
9784909658500

伝統と呼ばれる「俳句」という形式はどういうものなのか。

五七五の定型は果たして疑う余地のないものなのか。

何ゆえ、定型から逸脱する自由律を選んだ人たちが現れたのか。



本書は自由律俳句と詩人たちの俳句に焦点をあて、知られざる近代俳句史をあきらかにする。どのような作品が生み出され、それらの作品はいかに受け止められたか。俳人・詩人たちは形式をめぐりいかなる論争を繰り広げ、彼らによって生み出された雑誌・書物などのメディアとはどのようなものだったのか。

蒐集された膨大な資料群を読みほどき、多数の俳句作品を紹介しながら考証する。

巻末には自由律の俳人・荻原井泉水の著作目録を付録として収録する。



【今回の本を書き上げ感ずるのは、俳句における五七五という定型の持つ力である。おそらく自由律俳人たちも、その事は認識していたのである。俳句という文学行為は「俳句とは何か」と問い続けるもので、その正解のない解答を得るために、個々が様々な試行を繰り返す必要がある。その問いへの模索が大正末から昭和十年代初期までと、終戦直後の文芸復興期に燃え上がった。その中に自由律俳人たちもいたのである。俳句に関わる者は、五七五定型、季語、切れ字の効用に凭れかかることなく、考え続けなくてはいけない。自由律俳人たちの懸命な足跡はその意味を教えてくれるのである。】…「序にかえて」より

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