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―ユング心理学にフェミニストが鋭く切り込む―
ユングは西洋近代が、感情、身体、自然、関係性などの特質を女性と他者性とみなすことで脱価値化してきたことを喝破していた。それにも拘わらず男性性/女性性といった二元論によって長らくフェミニストから批判を受けてきた。英文学者である著者は「個人的神話」と「グランドセオリー」という二つのキーワードを中心に、ユング心理学の中のフェミニズムの要素を丹念掘り起こす。まず、初学者にも分かりやすくユング心理学理論を概観し、ユングの女性後継者による女神フェミニズムを紹介する。さらにフロイト派と比較しながら、啓蒙主義・構造主義・モダン主義・脱構築・ゴシックといった哲学的・文化的思潮を援用しながら、ユング心理学に潤沢に含まれる女性の成長への糧を明らかにする。
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