児灌頂の研究

児灌頂の研究

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出版社
法蔵館
著者名
辻晶子
価格
9,350円(本体8,500円+税)
発行年月
2021年2月
判型
A5
ISBN
9784831877338

髪に山王権現が降臨し、児は観音菩薩となる。

今東光『稚児』以来、「禁断」の儀礼として語られがちだった児灌頂とは何か。櫛の口伝が意味するものとは。
いまは廃絶した密教儀礼・児灌頂について、諸本研究と内容分析からその輪郭を初めて解明する。

【目次】
序章

第Ⅰ部 児灌頂の基礎的研究

第一章諸本の分類
第二章児灌頂の儀軌
第三章談義所での書写活動
付論 美濃国深瀬談所について
付論 『胎内口決』に関する覚書〈附翻刻〉

第Ⅱ部 児灌頂の諸相

第四章異本『弘児聖教秘伝私』考
第五章児灌頂と今東光『稚児』
第六章口伝別紙『櫛口伝事』『櫛譜秘事』
結 章

資料編

一 児灌頂諸本の書誌情報
二 翻刻・影印 天王寺蔵『児灌頂口決相承』
三 翻刻 成菩提院蔵『児灌頂式』
四 翻刻 叡山文庫蔵(無動寺蔵)『児灌頂次第』
五 翻刻・影印 立教大学図書館蔵『弘児聖教秘伝』

初出一覧
あとがき
索引

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