配達員

配達員

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出版社
市井社
著者名
鳴川裕将
価格
550円(本体500円+税)
発行年月
2021年3月
判型
A6
ISBN
9784882081821

歌はあこがれの心から起こるという。
 この歌集を読んで思ったことは、そのことだった。あこがれの心がいじらしくてあわれであり、その心が歌集全体を包み、引きこまれるようなよさとなっている
(中略)
 配達員!
 彼は配達員だという。配達員がうたびとである。配達を書いた歌の節々にいじらしいあこがれの心が疼く。よく配達員になってくれた、と思う。そうでなければ、私は配達員たちの心をずっと知らないで過ごすところだった。
 彼が歌を書く配達員だから、人々にそれがわかるのだ。
 それでこそ、うたびとだろうと思う。
(草壁焔太 跋文より)

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