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天智天皇が造った大津宮、聖武天皇の大仏造立と深く関わる紫香楽宮(甲賀宮)、淳仁天皇による保良宮・京――。古代近江に営まれた三つの宮都は、社会が動揺した際に大和から遷され、短期間ではあるが重要な役割を果たした。最新の発掘成果と『日本書紀』『続日本紀』など文献資料を検証し、三都の性格と実態を紹介するとともに、それらに内在する歴史的な謎を解き明かす試み。
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