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どん底でも必ずチャンスはある
渋沢も、三菱、三井、住友を興した起業家たちも、
情熱と知恵で逆境を越えた!
本書には、目次にない主要人物「小栗上野介忠順」を加えると、十一人の企業創業・継承者が登場する。
読者の中には、「DX」(デジタル・トランスフォーメーション)の現代、明治・大正・
昭和の経営者に、何をいまさら、と学ぶ意義を見出せない方がいるかもしれない。
が、歴史はくり返す――なぜならば、人が生きていくうえでの原理・原則は変わらないからだ。
「DX」はデジタルとリアルの融合でしかない。生身の人間が根本であるかぎり、
失敗の本質において、過去も現在も未来も変わることはない。
変化するのは、これまで物質的な豊かさを追い求めてきたものが、これからは安全と幸福を
目指す方向に、大きく軸足を移そうとするだけのことである。
おそらくこれから先、大きく伸びるビジネスのヒントも、ここにあるに違いない。
ぜひ、産業立国日本を築いたほどの人々でも、最善をつくながらやってしまった失敗、
遭遇してしまった唐突な苦難に、読者ご自身を想定しつつ、その危機突破力、脱出方法、
逆転の方策を学んでいただけたならば、これにすぎたる喜びはない。
(「はじめに」より)
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