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本書はローレンス・ブロックの〈マット・スカダー・シリーズ〉をはじめ、2002年度「このミス」第1位のボストン・テラン『神は銃弾』、エルモア・レナード、トム・ロブ・スミス、ドン・ウィンズロウなど、ミステリーを中心に200冊近い訳書を刊行してきた名翻訳家が、自身が手掛けてきた訳書を再読し、翻訳家デビューのいきさつから、誤訳の数々、マイクル・Z・リューインとのメール交流、ジョン・ル・カレの逆鱗に触れた英文、レイモンド・チャンドラー「待っている」新訳での「大発見」まで、それぞれの訳書にまつわるエピソードと時々の翻訳事情で40年に及ぶ翻訳稼業を振り返る回顧録です。
ブルーミングデールズはニューヨークのスーパー? 「ダウンタウンに行こうぜ」は「繁華街に遊びに行こうぜ」ではなく「署まで行こう」? 八十七分署ではなく「八七分署」なのはなぜか。過去形か現在形か。「が」と「は」はどう違うのか。「ごさんなめい」「何を言っトルコ」の原文は?等々、具体的な事例から翻訳のノウハウを教える指南書であるのはもちろん、その訳書の読みどころを訳者の視点で語るこの40年間の翻訳ミステリーの極私的ブックガイドでもあり、翻訳にあたっての数々の裏話はその本を読む楽しみを何倍にもしてくれること間違いありません。翻訳者志望や翻訳に興味のある人はもちろん、ミステリー好き、すべての本好きが楽しめる1冊。
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