化学センサやバイオセンサは,目的物質を測るデバイスであり,環境,医療,食品など様々な分野で利用され,私たちは知らぬ間にセンサのお世話になっている。センサと一括りに呼ばれているにもかかわらず,目的物質や用途,環境に応じて機構が異なるため原理や構成は多岐にわたっており,まさにセンサ万別である。センサを取り扱う専門書は多くあるが,基礎と実用とのギャップの解説は他の専門書などに委ねられている場合が多く,センサを理解するためには独自に情報収集し,学習する必要があった。
本書では,基礎から応用,実用技術に至るまでの多岐に渡る内容をできるだけ効率よく学習できるように工夫した。また,多くの読者が理解しにくいと感じる理論,技術に関しては図表を用いるなど,丁寧に解説することも心がけた。特に,イオンセンサ,血糖値センサや衛生管理用センサ,味覚センサについて実例を挙げて解説した。
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