井筒俊彦と二重の見

未来哲学双書

井筒俊彦と二重の見

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出版社
ぷねうま舎
著者名
西平直
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2021年2月
判型
B6
ISBN
9784910154145

古今東西の言語と思想に通じた一代の碩学・井筒俊彦。その豊饒な思索の一側面を内側からトレースする。

 分節と無分節の同時現成、二重の見、事事無礙。そして、禅モデルと密教モデルの問題。意識構造モデルの問題もある。深層意識におけるイマージュ、コトバの本源的なはたらき、あるいは、意味分節理論もある。井筒は思想研究の方法論を強く意識していた。イスラーム思想の意味論分析に遡る仕方で、その強靭な思索の根幹を見定める。

 『意識と本質』以降の自在な語りを支えていた礎石。対話でもなく比較でもない。複数の思想を自分の内で溶かしてしまう「インターペネトレーションのところ」。井筒哲学の深淵を静かに拓こうとする。



姉妹編『東洋哲学序説 西田幾多郎と双面性』近刊。

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