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●本巻では、精神看護の基礎として、現代社会におけるメンタルヘルスや精神医療の現状、精神保健・精神看護のニーズ、人間の心を理解するために必要な理論、集団の心理のとらえ方、主要な精神障害とその治療、精神障害と医療の歴史、精神障害に関連する主要な法律を学びます。
●精神看護の実践においては、人間の心や人間関係についての深い理解が欠かせません。単なる知識の提供ではない系統的な解説により、学生に“深い理解”の基盤を育むことができるでしょう。
●学生が具体的なイメージをもちやすいよう、随所に、事例やエピソードを盛り込んでいます。通常、なかなか想像しにくい精神症状や精神疾患についても、多くの事例を掲載しており、効果的な学習が行えます。
●第6版では、近年のわが国の精神科医療の動向をふまえ、精神の障害をもつ人が地域で暮らすことを当たり前の前提とし、地域でのケアをより重視した改訂を行いました。また、第3章では、近年の脳神経科学の研究成果を多く取り入れたほか、第5章や第6章では、精神疾患や精神療法、精神科薬物療法の説明がさらにわかりやすくなるよう、看護の視点や事例を加えるなどの工夫を行いました。
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