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密かに京を脱出した後醍醐帝は吉野の山中に行宮(あんぐう)を設け、京の北朝と吉野の南朝が分立する。足利尊氏・直義の兄弟が争った〈観応の擾乱(じょうらん)〉を経て、義満は幕府の名前の由来となった室町第(むろまちてい)を造営、諸国遊覧で将軍の権威を誇示し、将軍絶対の新時代到来を天下に示す。
原案執筆・村井章介
〈目次より〉
序章 分裂する社会
第一章 一天両帝
第二章 後醍醐天皇逝く
第三章 観応の擾乱
第四章 果てしなき動乱
間章 倭寇と中華回復
第五章 王権の争奪
第六章 「万世一系」の危機
間章 観阿弥と世阿弥
第七章 自立する地域
解説・村井章介
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