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聖職者に代わって偉くなったのは医者だった? 医療が神聖なものになった? フランス近代医療を宗教と世俗の歴史のなかに位置づける。
西洋近代において世俗化された二大領域──教育と医療。本書はこのうち医療について、宗教から世俗へと政治の実権や人びとの価値観が移っていくなかで近代医療が「神聖化」された過去、そうして覇権を握った近代医療が相対化の渦に巻き込まれ「脱神聖化」に晒されている現在を、主にフランスの文脈において物語る。
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