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小さな町工場でくりひろげられる「愛と暴力の寓話」
笑いにのって悪夢の彼方へ! 町工場で暮らしている男女4人のグロテスクな日常が性愛を軸につづられてゆく、岸田國士戯曲賞受賞前第一作(1996年初演)。その後、再演をかさね、パリでの海外公演も果たした、著者の代表作。このたび関ジャニ∞の横山裕や森川葵、大倉孝二、秋山菜津子を主演に迎えて上演されるにあたり、全面改稿された2021年バージョン(装画=松尾スズキ)。
ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシは、妻・サチコとともに自らの工場で働いていた。弟のミチオは、壊れた機械を見ると直さずにいられない電気修理工。訳あってアキトシに監禁されてるミチオは、サチコと不倫関係にあった。ある日、工場に新しいパート従業員としてサチコの中学時代の担任で体育教師だったケイコがやって来て、宣言するのだった─「私、あんたのマシーンになる。」と。
〈本当は『セックスマシーン』というタイトルにしたかった〉(「あとがき」より)とまでに男女の四角関係が渦を巻き、いびつな「家族の肖像」が描かれる、伝説の愛憎劇! 小さな町工場でくりひろげられる「愛と暴力の寓話」を、お楽しみください。
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