約束の地 下

約束の地

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出版社
集英社
著者名
バラク・オバマ , 山田文 , 三宅康雄 , 長尾莉紗
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2021年2月
判型
四六判
ISBN
9784087861341

北米で発売初日89万部! 空前の売れ行きを達成したベストセラー
信念に燃え、あらゆる難局に全力で立ち向かった日々が再現される

政界の駆け引き、根回し、裏切り。厳しい現実と直面しながら
何とか自分の思いを法案として実現させようとするが……


アメリカ中からの期待を背負い、世界から注目されてスタートしたオバマ政権だが、政治の世界は厳しかった。「オバマのだす法案は全てつぶし、任期を前半の4年で終わらせる」ことに使命感を持ったミッチー・マコーネル共和党幹部はあらゆる法案にNOをつきつけてきた。
何とか票を取り込み画期的な法案が通過させても、その意義が国民に伝わらず、メディアは自分に否定的な記事を流し続け、就任直後の圧倒的な人気は、急速に衰えていく。

外交デビュー後は「世界のリーダー」として各国の首脳との会談が始まる。老獪で利己的なトップたちに翻弄される一方、ドイツのアンゲラ・メルケルには深い共感を覚え、ロシアのドミトリー・メドヴェージェフとは、国同士の複雑な利害関係を超えて本音のやり取りが実現する。

メキシコ湾原油流出事故、数々の障害を乗り越え通過させた医療保険法案(オバマケア)、アフガニスタン増派など、難局が続く。そんな中、ノーベル平和賞を受賞。スウェーデンでの授賞式と晩餐会の後、宿泊したホテルの外にはろうそくをもった人々が集まっていた。平和賞受賞者に称賛の意を示す恒例の光景だった。「私は、揺れ動くろうそくの灯りのなかに、ほかのものを見ていた。……世界じゅうの人々の魂だった。カンダハルの駐屯地に詰める米兵、娘に字の読み方を教えるイランの母親、来るべきデモに向けて勇気を奮い起こすロシアの民主化運動家――今より暮らしがよくなるという希望を諦めない人たち。どれだけ危険や困難があっても、自分には果たすべき役割があると信じて疑わないすべての人たちの魂だ」

市井の人々の誠実さ、純粋な思いに、かつての自分の姿を重ね、複雑にからみ合う政治の中で信念を失わないように、自分を奮い立たせる日々。やがて、大統領就任時から決意が揺るがなかったオサマ・ビン・ラデイン暗殺計画が具体的になる……。

(原題「A Promised Land」)

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