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身のまわりで採集した虫をモチーフに、蝋を用いて表現を続けてきた画家である。
採集してきた虫を標本にし、それを顕微鏡で撮影して作ったフィルムを紙に投影し、作品を作り上げていく。
モチーフの形はそのままに、彩色した蝋を重ねていくと、平面のモチーフは立体的に見えてくる。
虫の存在を丁寧に積層に封じ込めていく作業は緻密で繊細。
彩色された虫は、別なものに生まれ変わったかのようだ。
地道に制作し続けてきた作品を、あるがままに見せる。
本書は非常にシンプルな画集だが、虫の存在の痕跡を封じ込めた世界は、見れば見るほど奥が深い。
本書の完成を見ずに、筒井伸輔はこの世を去った。
2019年4月に病が判明して以降、通院と治療をくり返しながらも、静かな情熱をもって最後まで作品をつくり続けた。
どんな画集にするか、本書の制作にも最後まで携わった。
本書は可能な限り筒井伸輔本人の意向に添った構成となっている。
ただただ純粋に作品を見せる、そういう思いが伝わる画集である。
取り扱い画廊であるミヅマアートギャラリーの全面協力で本書は刊行された。
父筒井康隆の著書『聖痕』が朝日新聞に連載されていた際の挿絵全238点も掲載。
画家筒井伸輔の生きた証がここにある。
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