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【書籍の紹介】
「情報機器の操作(2単位)」は,教育職員免許法施行規則に定められている,日本国憲法,体育,外国語コミュニケーションとともに,教育職員免許普通免許状取得のために,すべての教科・科目の教員が修得していなければならない科目である。この科目の教科書として,2005年に『教職基礎・情報機器の操作』として出版し,これを基にして,2011年,2016年に『教職・情報機器の操作-教師のためのICTリテラシー入門-』として,2度の改訂を行ってきた。
昨今,ICT活用を取り巻く環境の変化及び「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の視点からの授業改善の推進がいわれている。また,2019(平成31)年から開設されている教職課程においては,「教育の方法及び技術」「各教科の指導法」の科目においては,「情報機器及び教材の活用」が含まれており,ICTによる教材開発や授業への活用は,教員を志望するすべて学生に必須となっている。なお,「情報機器及び教材の活用」の内容は,2022(令和4)年には,「情報機器の活用に関する理論及び方法」(仮称)の科目新設も検討されている。
このような状況を踏まえ,サブタイトルを「ICTを活用した教材開発・授業設計」に変更し,1章の校務文書,2章の成績処理,3章の授業教材については,概ね従来の内容を踏襲し,4章のビデオ教材を全面改訂し,さらに,5章の遠隔授業を設け,遠隔授業の実践例やテレビ会議システムの利用についても触れることにした。なお,各章の例題などは,教材開発や授業において,教育現場ですぐに役立つ例を載せている。
なお,OSはMicrosoft Windows10を利用して,Microsoft Office2019(Word,Excel,PowerPoint)およびWindowsフォトを中心的なソフトウェアとして採用した。また,遠隔授業では,Googleが教育向けに開発したツール(Google Classroom),さらに,双方向の授業で使われるテレビ会議システム(Zoom,Google Meet,Microsoft Teams)について紹介している。
【読者へのメッセージ】
本書は,教師のICTリテラシーの向上のための教科書ですが,今回の大幅改訂で,ICTを活用した教材開発・授業設計について考える本にもなっています。特に,教職を目指す学生の皆さんや現職の先生方には,本書の例題などを利用して,教材開発やICTを活用した授業設計に役立てていただきたいと思います。
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