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親鸞の他力の浄土教について論じた大拙の英文論文の邦訳。
自らの力で悟りを求める自力教としての禅。仏の慈悲にすがって、往生成仏を願う他力教としての浄土教。両者は、異なる方法で成仏を実現する教えであった。
親鸞によって開顕された横超他力の浄土教は、凡夫が自らの分別を放擲して仏の慈悲心に直接し、法そのものに包まれて生きる道を開くことで、本来の仏道としての今現在のさとりを実現したと説く。
【目次】
序文(佐藤平顕明)
Ⅰ
禅と浄土――二種の仏教経験
真と禅――その対照
Ⅱ
真宗とは何か
無限な光
名 号
Ⅲ
妙好人才市の研究
妙好人
Ⅳ
英訳『教行信証』への序(未完)
あとがき
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