1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
【第55回造本装幀コンクール日本書籍出版協会理事長賞受賞!】
おなじ物語を異なる言語で語るように、
おなじ情景を異なる技法で描き分けるように、
おなじ定理を異なる方法で証明すると、どんな世界が見えるのだろう?
この一見無謀な試みを具現化したのが本書である。
レーモン・クノーの『文体練習』に着想を得て書かれた本書では、ある何の変哲もない定理を、中世ヨーロッパ時代の証明、現代数学を駆使した証明、言葉を使わない証明、音楽による証明、映画のシナリオ風の証明、手話による証明、サイケデリックな証明など、99通りもの方法で「証明」する。
本書で紹介する99通りの「証明」は、厳密に正しいもの、証明とはよべないもの、証明することをはなから放棄しているものなど、現代数学の方法論として見れば玉石混交かもしれない。しかし裏を返せば、本来数学がそれだけの多様性を備えていることの証ともいえる。
そう、物語の語り方がさまざまであるように、絵の描き方がさまざまであるように、証明、つまり数学の在り方は決して一つではない。数学はもっと自由なのだ。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。