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1914年英国のロンドン各所やオックスフォード大学で、国際派詩人・野口米次郎は従来の俳句の価値を転換させるような講演をおこなった。どのような雰囲気のなかで何を語ったのか、彼は何を求められていたのか。どうしてそのような英詩の伝統に対する挑戦的な主張がそのとき可能だったのか。本書は10年ごとに時代をさかのぼるかたちで、野口米次郎の前半生をたどりその時代性を捉える。そこには神秘主義・心霊主義ブーム、神秘なる「日本」の伝統や東洋の宗教思想が注目された時代の潮流がみえてくるだろう。野口米次郎はどのように英詩人としてデビューしたのか、その周辺にはどのような人々がいたのだろうか。シカゴ宗教会議の影響や、その直後からアメリカで拡がるヨーガと日本人との関連はどうだろうか。最終章には、心霊治療家の木村秀雄とその妻である舞踊家・駒子のアメリカ体験について紹介し、神秘なる「日本」の射程の拡がりについて眺める。
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