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戦中派芥川賞作家が自らの人生をかえりみる。絶筆。
芥川賞作『プレオー8の夜明け』、戦争文学三部作など多くの名作を残し、
平成14(2002)年に世を去った著者が、急逝によって中断されるまで綴りつづけた回顧録。
死別した母と妹の思い出、学生時代の「悪い仲間」たちとの交流、戦場での悲惨な体験など、
若者時代に体験したさまざまなできごとの記憶をひとつずつ丁寧に呼び起こしながら、
ユーモラスななかに哀愁のこもる文章で、人生の不可解と不条理を思う。
解説=佐伯彰一、平山周吉
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